投資

iFreeNEXT FANG+インデックス

「iFreeNEXT FANG+インデックス」というファンドが存在する。これは、米国上場企業の株式に投資し、NYSE FANG+指数(配当込み、円ベース)の動きに連動した投資成果をめざすファンドであるが、最近にわかに注目を集めているようだ。何故なのか?

             わずか10銘柄のみの均等割りで勝負!

【概要】

委託会社:大和アセットマネジメント

ベンチマーク(運用の目安となる指数):NYSE FANG+指数(円ベース)

協会コード(投資信託協会の割り当てコード):04311181

信託報酬 (税込)/年:0.7755%

直近(2022年2月1日~2023年1月30日)の実質コスト:0.79%

信託財産留保額:無い

解約手数料(税込):無い

決算日:1/30

ファンド設定日:2018/01/31

償還日:無期限

為替ヘッジ:原則として行わない

取り扱い販売会社:SBI証券、SBI新生銀行、楽天証券、マネックス証券、auカブコム、松井証券、岡三証券、PayPay証券、LINE証券、ソニー銀行、スルガ銀行、きらぼし銀行、他。

リバランス:3月、6月、9月、12月

構成銘柄の見直し可能性:有り。リバランス時に見直しを検討。

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【これまでのFANG+は・・・】

「iFreeNEXT FANG+インデックス」は、かつて、FANG(F:Facebook,A:Amazon,N:NetFlix,G:Google)と米国・中国の主要大手企業10銘柄で構成されていた。

当時の構成銘柄としては

米国:Facebook,Amazon,NETFLIX,NVIDIA,APPLE,TESLA INC,ALPHABET,Twitter

中国:Alibaba,Baidu

となっており、米国企業がメインではあるものの、中国企業が20%含まれている状態であった。また米国企業も「Microsoft」といったメジャーな企業も含まれていなかった。

【現在(2023/6/18現在)のFANG+は・・・】

米国:Facebook,Amazon,NETFLIX,NVIDIA,APPLE,TESLA INC,ALPHABET,SNOWFLAKE,ADVANCED MICRO DEVICES(AMD)

中国:無い

上記のような構成銘柄と変化している。特徴としては、TwitterとAlibaba,Baiduといった中国企業が除外されている事だ。外国企業が含まれるADRも対象外となっている。

【考察】

中国企業にも優秀な企業は多く存在するが、現在は米中摩擦が激しさを増してきている。加えて、米国ではスパイに対する警戒心が非常に高くなっている。輸出規制や身元確認等も厳しい。そうした中でカントリーリスクが意識されてきたようだ。米国企業で集中させていればそうしたリスクを軽減できる。

【主な懸念点】

1.米国企業のみで構成されている。

米国に何らかのカントリーリスクが生じた際に、ダイレクトにその影響を受けるので、逃げられない。

2.為替リスクが生じる

米国企業のみに投資されているので、対円に対して米ドルが下落した場合、日本円で受け取りたい投資家にとっては大ダメージ。

3.テクノロジー企業のみで構成されている

テクノロジーが上昇する局面では良いが、景気循環の過程で大きく下落する場面が生じる可能性が非常に高い。

4.構成銘柄は、わずか10銘柄

10銘柄のみなので、一つがダメージ受けるだけでも、大きく基準価額が下がる可能性大。

5.信託報酬が高い

最近のインデックスブームの感覚だと、信託報酬 0.7755%は高く感じる。

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【まとめ】

上記懸念点を加味しても投資するか、否かは個人の判断に委ねたい。今後もFANG+が他の指数と比較して上昇すると考えるのであれば、信託報酬が多少高くても投資妙味はあるだろう。しかし今後、テクノロジー企業の低迷や他国が躍進してくる可能性が高いと考えるのであれば、他のファンドを購入した方が良いと思われる。いずれにせよ、もし購入するのであれば、ポートフォリオの一部にとどめる方が良いだろう。インデックス全盛期だからこそ、こうした尖ったファンドが存在するのは大変面白い。前回のインド「iFreeNEXT インド株インデックス」も人気が出てきているようだが、今回の「iFreeNEXT FANG+インデックス」も含め、iFreeNEXTシリーズには今後も期待大だ。

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※最後に

記事の内容は、著者個人の見解である為、著者の理解不足やうっかりさん等によって事実と異なる記載が生じる可能性がある。その為、記事の内容によって生じた損害に対して、一切の責任を負えない事をお伝えする。実際に投資される場合は、ご自身での判断・責任において行っていただく事をご了承いただきたい。

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