楽天グループのサービス改定が続いている。最近、楽天カードより「楽天カード利用獲得ポイント計算方法変更のご案内」というお知らせが発表された。内容は「楽天カード利用獲得ポイント」の計算方法について、2023年11月請求分より、以下の通り変更となるというものであった。
<カード利用獲得ポイント計算方法の変更について>
■変更前
毎月のカードショッピングご利用金額合計に対して100円につき1ポイント
■変更後
1回のカードショッピング(お買い物ごと)のご利用金額に対して100円につき1ポイント
毎月の利用合計額から算出されていたものが、1回あたりの利用額から算出されるという内容である。これは、あまりカードを頻繁に使わない人や一回あたりの利用額が高額な方からすれば、影響は少ない状態であるが、少額決済が大きい方からすると、かなり影響が大きくなる。例えば、(A)1回で1,999円の買い物を30回する人と、(B)1回で59,970円の場合で考えると、
(A) 1回で1,999円の買い物を1か月で30回する場合
1回あたり19ポイント獲得×30回=570ポイント
(B)1回で59,970円の買い物を1か月で1回する場合
1回あたり599ポイント獲得×1回=599ポイント
上記2パターンのケースで比べた場合、実に29ポイントもの差が生じる。年間にすると、348ポイントの差が生じる事になる。
たかが、348ポイントと思うかもしれないが、この小さな差が積み重なる事で、大きな差となるのだ。楽天のこれまでを振り返りつつ、今後について考察してみよう。

『楽天グループの主なサービス改定』
【楽天モバイル 0円プラン終了】
2022年7月「Rakuten UN-LIMIT VI」から、2022年5月13日に発表された新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」へ移行に伴い、0円プランが終了した。
楽天モバイルは契約して使わなければ、無料というお得な内容であったが、さすがに収益性に乏しく、継続は難しかったようだ。
現在は、「Rakuten 最強プラン」を打ち出しており、データ使用料に応じて料金が変動し、使わなければ料金が安くなるシステムとなっている。

【楽天ゴールドカード SPU変更】
2021年4月に楽天ゴールドカードのSPUが+4倍から+2倍へと改定された。楽天ゴールドカードは年会費が税込で2,200円かかるが、楽天市場で楽天ゴールドカードを年間11万円以上利用する事で、年会費分をペイ出来る事が人気であった。
代替案のような形で「お誕生月サービス」がはじまる。お誕生月に楽天カード、楽天ブックスを利用すると最大2,000ポイントをもらえるサービスである。しかしこれだけのポイントを獲得しようとすると、お誕生月に約20万円利用しなければならず、あまり現実的とはいえなくなってきた。
【楽天証券 サービス改定】
以前は、楽天証券で投資信託の積立を楽天カード決済で行うと、積立額の1%が楽天ポイントで還元されるというサービスが存在した。楽天カード決済による積み立て額の上限は、月に5万円であった為、はじめに積み立て設定をしておく事で、最大で毎月500ポイントを獲得できた。
その後、サービス改定が行われ、2022年4月には、楽天カード決済による積み立てでポイントが付与されるのは、信託報酬のうち楽天証券が受け取る代行手数料が年率0.4%(税込)以上の銘柄のみとなった。多くの賢明な個人投資家は、ノーロードで信託報酬の低いインデックスファンドを中心に資産形成に取り組んでいる為、実質ポイントを獲得する事が難しくなってしまった。
さらに2022年9月買付分より、楽天カードクレジット決済による積み立てで、信託報酬のうち楽天証券が受け取る代行手数料が0.2%未満の銘柄に対して、0.2%のポイントを還元されるように改定された。
全くポイントが獲得出来ないよりは良いが、それでも他者のSBI証券は三井住友ゴールドNL決済による積み立てで1%還元、マネックス証券はマネックスカード決済による積み立てで1.1%還元、松井証券はMATSUI SECURITIES CARD決済による積み立てで、0.5%還元である事を考えると、どうしても見劣りしてしまう。
その後、細かいサービス改定が続き、2023年6月買付分から、クレジット決済によるポイント付与が復活し、楽天カードで0.5%、楽天ゴールドカードで0.75%、楽天プレミアムカードで1%、楽天キャッシュで0.5%付与されるようになった。
クレジット決済による積み立て、楽天キャッシュによる積み立て額それぞれ毎月5万円までは、ポイント付与の対象となっている。その為、楽天プレミアムカード、楽天キャッシュによる積み立てで最大10万円分、750ポイントまで楽天ポイントを獲得する事が出来る。
楽天プレミアムカード・・・50,000×1%=500
楽天キャッシュ・・・50,000×0.5%=250
500+250=750ポイント獲得
楽天証券はその他、毎月末時点の投資信託の保有残高が、はじめて基準残高に到達した場合にポイントを獲得する事が出来るサービスが存在する。(2022年4月末以降の残高が対象)
月末時点の残高が、はじめて10万円に到達した場合 | 10ポイント |
月末時点の残高が、はじめて30万円に到達した場合 | 30ポイント |
月末時点の残高が、はじめて50万円に到達した場合 | 50ポイント |
月末時点の残高が、はじめて100万円に到達した場合 | 100ポイント |
月末時点の残高が、はじめて200万円に到達した場合 | 100ポイント |
月末時点の残高が、はじめて300万円に到達した場合 | 100ポイント |
月末時点の残高が、はじめて400万円に到達した場合 | 100ポイント |
月末時点の残高が、はじめて500万円に到達した場合 | 100ポイント |
月末時点の残高が、はじめて1,000万円に到達した場合 | 500ポイント |
月末時点の残高が、はじめて1,500万円に到達した場合 | 500ポイント |
月末時点の残高が、はじめて2,000万円に到達した場合 | 500ポイント |
一方で、対象外のファンドも存在する。下記のファンドでは保有残高がいくら増加しても、ポイントを獲得する事が出来ない。
※一部抜粋して例示する。
【楽天投信投資顧問】
楽天日本株トリプル・ブル、楽天日本株4.3倍ブル、楽天日本新興市場株ダブル・ブル、楽天レバレッジNASDAQ-100(レバナス)、楽天日本株3.8倍ベアII、楽天日本株トリプル・ベアV
【T&Dアセットマネジメント】
日本債券ベアファンド(5倍型)、S&P500・4倍ブル型ファンド
【日興アセットマネジメント】
日本トレンド・セレクト<リバース・トレンド・オープン>、
日本トレンド・セレクト<ハイパー・ウェイブ>
【SBIアセットマネジメント】
SBI 日本株3.8ベアII、SBI 日本株4.3ブル、SBI・新興国株式インデックス・ファンド
(雪だるま(新興国株式))、SBI・全世界株式インデックス・ファンド
(雪だるま(全世界株式))、SBI・先進国株式インデックス・ファンド
(雪だるま(先進国株式))
【まとめ】
上記以外にも、楽天TV、楽天ブックス、楽天ビューティ、楽天kobo、楽天pasha、楽天電気等、多くの関連サービスの改定が続いている。楽天モバイル事業の影響が大きいのかもしれないが、楽天は常に他社より大盤振る舞いのサービスを展開してきた唯一無二の存在である事は誰もが認めるところだろう。しかし近年はサービスの改定が続いている。そしてそれらの多くはユーザーにとって「改悪」と受け止められている現状を鑑みると、前途多難である。今後については、楽天が楽天モバイル事業を何とか黒字化するか、もしくは不採算事業として楽天モバイルを他社に売却する以外に考えられないのだがどうだろう。個人的には楽天のサービスは使いやすく、楽天証券、楽天カード、楽天市場等のUIは分かりやすいと思っている。EC事業では、Amazonの一人勝ち状態になりかねないので、消費者として良質なサービスを享受できるように、楽天グループの黒字化、サービスの改良に努めて欲しい。そう願うばかりだ。
※最後に
記事の内容は、著者個人の見解である為、著者の理解不足やうっかりさん等によって事実と異なる記載が生じる可能性がある。その為、記事の内容によって生じた損害に対して、一切の責任を負えない事をお伝えする。実際に楽天サービスをご利用、ご活用される場合は、ご自身での判断・責任において行っていただく事をご了承いただきたい。
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